「アメトーーク」のサイトで8万票近いリクエストがあった「ジョジョの奇妙な芸人」を見た。
期待してハードルが上がっていたからか、それほど面白くなかった。
ジョジョ好きの人にとっては、もっと突っ込んだ話をしてくれよ、と思っただろう。
もっとも、「BSマンガ夜話」のようなオタク臭の強い番組ではなく、芸人のゆるいトーク番組
なので、あまりジョジョを知らない人にとっては面白かったのかもしれない。
それに、原作が長い物語なので、どのエピソードを中心に話をすればいいのか、出演者たちも
把握できていなかっただろう。
「ガンダム芸人」では、いちおうファーストガンダムに絞っていたので、まだまとまりがあった
と思う。
ところで、こうしたサブカルチャーの話題で番組が作られ、芸人たちが嬉々として出演してい
る状況になったのはいつからなんだろうか。
「タモリ倶楽部」がその源流になるような気がするが、マンガやアニメに限るともっと最近か
もしれない。
「ひょうきん族」では、『タケちゃんマン』が大人気だったが、これはヒーローものの構図を
借りてコントにしたもので、特撮やアニメをそのままパロディにしてはいない。
恐らく、出演者たちは子供のころからテレビを見ていた世代ではないからではないか。
とんねるず・ダウンタウン・ウンナンになると、自分の冠番組の中で、彼らが子供のときに見
ていた作品をダイレクトにコントにしている。
例えば「みなさんのおかげです」なら『巨人の星』、「ごっつええ感じ」なら『リアルQさん』、
「やるやら」なら『ナン魔くん』などなど。
その下の世代が、今回「ジョジョ芸人」に出演していた芸人たちだが、上の世代よりもオタク
臭が強くなっているような気がするのは私だけだろうか?
うまく言えないのがもどかしいのだが、とんねるず・ダウンタウン・ウンナンたちは、自分たち
のオタクっぽい部分を恥だと思っているような節があり、彼らの下の世代にはそういう感覚
がない、というか。
そして、本来ならば「アメトーーク」に出演していたような芸人たちが、ゴールデンに冠番組
を持って、自分たちが子供の頃に見ていたアニメやマンガをパロディにしたコントをやってい
るべきなのに、深夜番組でお茶を濁している、という状況がある。
(いや、「やっているべき」というのは私の個人的な願望だな)
いまのバラエティ番組が、基本的にネタ見せになっているから、お金をかけたセットや着ぐる
みを使ったパロディなんかできないんだろうけど、その一方でSMAPが「SMAP×SMAP」内で、か
つてとんねるずやウンナンがやっていたような90年代っぽいコントをやっているのを見ると、
芸人はなにやってんだ、と思うのである。
もしかしたら、ナイナイが新しい流れを作ってしまったので、アニメやマンガのパロディは古
いものになったのかもしれないな。いや、ナイナイ批判ではないんですけどね。
あと、著作権の問題があって、昔みたいに気軽にパロディにできなくなったのかもしれない。
どうにかならんものかね。
本文と写真はまったく関係ありません
川 ’−’)<あっしもジョジョ立ちできるんやよー