リック・アストレー

なんだか急にリック・アストレーが聴きたくなったので、YouTube で探す。
いわゆるユーロビートをつくったストック・エイトキン・ウォーターマンがプロデュースした
英国人歌手で、最初に声を聴いたときは、えらいもっさりしてるなぁと思った。


余談だが、ストック・エイトキン・ウォーターマンという三人のオッサンの一人、ピート・ウォ
ーターマンは鉄道オタクで、38歳まで文盲だったらしい。Wikipedia に書いてあることだから
当てにはならないかもしれないけど、本当だったらすごいな。


で、リック・アストレーといえば誰でも真っ先に思い浮かべるのが“Never gonna givi you up”
だろう。当時は12インチシングルというのがあって、10分前後の長さにリミックスしたレコード
を売っていたものじゃ。なに、ジジイの繰言じゃよ。


この曲が大ヒットしたのが、今からちょうど20年前の1987年。
リック・アストレーはアイドル歌手のように人気が出て、同じようなユーロビート路線の曲を
次々に出してヒットさせた。
その中のひとつが“Together forever”だ。


ところが、同じような曲調に飽きられたのか、1989年には人気が落ちてしまい、90年代になると
長い低迷期を迎える。
日本でもバブル期のディスコではよくかかっていたそうだが、景気が悪くなるとダンスミュージ
ックは下火になるらしい。


それでもリックの(というよりストック・エイトケン・ウォーターマンの)音楽が再評価された
のか、リバイバルヒットの兆しがあるみたいだ。
これは2006年のテレビ番組(?)のライブで、自分のヒット曲“Never gonna givi you up”を唄っ
ている様子。


曲の終わりあたりに、自分のヒット曲“Together foreve”や、同じくストック・エイトケン・
ウォーターマンのプロデュースでヒットした、カイリー・ミノーグの“I should be so lucky”
のサビをサービスしていた。
苦労した末の余裕を感じさせる。


こういう頭悪そうな曲って、バカにされるけど実は聴いてて気持ちいいものですよ。
富裕層限定ではあるが、日本の景気も回復したみたいだし、またリック・アストレーを聴いて頭
をからっぽにするのもいいかもしれない。


いちおうカイリー・ミノーグの“I should be so lucky”と、リック・アストレーの“Whenver
you need somebody”の映像も貼り付けておきますじゃ。


カイリー・ミノーグ“I should be so lucky”


リック・アストレー“Whenever you need somebody”