わたしたちの教科書

これからどうなっていくんだろう、という興味はあるが、脚本が坂元裕二なので安心はできない。
原作つきでなければロクな仕事をしないからだ。
この作品も、野島伸司劣化コピーのようにならなければいいのだが。


一見、いじめ問題をテーマにした学校ドラマのようだが、実は志田未来を殺した犯人を捜すミス
テリドラマのような気もする。
あるいは途中であっさり犯人が分かって、その後は裁判ドラマになるかもしれない。
このあたりの着地点の不確かさを面白いと思った視聴者は食いついてくるだろうが、とっ散らか
った印象を持たれたら次は見てくれないだろう。


キャスティングはすごくよかった。
教師役の人々はクセ者揃いなので、これからどういうふうに破綻していくのか楽しみだ。
特に水嶋ヒロが壊れていく様が見てみたい。


それにしても、中学生が校庭で殴りあって暴動みたいになることはないだろ。
あの場にいなかった人が犯人なんだろうけど、目くらましもいいとこだ。


【追記】
最終回を見ると、制作側が登場人物をうまく制御できなかったのが分かる。
たぶん、いろいろキャラクターを創出して、序盤でエピソードを作ったものの、本筋は裁判だった
わけで、それならあまり学校の話を入れずに裁判ドラマとして作った方がよかったと思う。


特に主役の伊藤淳史が演じた教師のブレ方がひどくて、終盤はほとんど話にからまなかった。
また、最終回にいきなり谷村美月が演じた女性とが長台詞を喋り、事件の真相を明かすのはドラマ
としていかがなものか。脚本家の未熟でしかなかろう。


つい最後まで見てしまったが、やはり坂元裕二はダメだった。
もう二度と騙されない。


本文と写真はまったく関係ありません

ノノ∂_∂’ル<しまったー! 教科書わすれたー!