- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/04/27
- メディア: コミック
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いちおう、どんなマンガか説明すると、よつばという6歳の女の子が、主に隣の家の
女の子たちと夏休みの間に遊ぶ、という話だ。
よつばに“とーちゃん”と呼ばれている30前後のオッサンは、マイナーな言語の翻訳家で、
外国でよつばを拾ってきて育てている。
隣の家には、あさぎ(女子大生)・風香(女子高生)・恵那(小学生)という三姉妹が
おり、それぞれ美人である。恵那の友だちのみうらちゃんもボーイッシュで可愛い。
いかにも、という設定だが、恋愛フラグはまだ立っていない。
また、とーちゃんの友人に、身長が2m近くある、“ジャンボ”と呼ばれるオッサンが
おり、彼は釣りや蝉とりやキャンプなどのアウトドア系の趣味があり、よつばたちを
遊びに連れて行ってくれる。
ちなみに、ジャンボの実家は花屋である。
日常が、時間的にも絵的にも、かなり細かく描かれており、このままずっと夏休みの
まま終わるのかと思ったが、作者は夏休みという枠にはこだわってないらしい。
しかし、隣の三姉妹たちが学校へ行き始めたら、よつばは毎日どうやって遊ぶのか。
ちょっと可哀想な気がする‥‥。
このマンガを読むと、子供って可愛いなぁ、と思う。
いや、ロリコンとかそういう意味ではなくね。
しかし、これは子供の「いいとこ取り」をしているのだ。
現実に結婚・出産をして6歳まで育てるのは、大変な苦労である。
それをやったのは、よつばが“ばーちゃん”と呼んでいる人だろう。
このマンガは、母親がうまく隠されている。
ひとりでトイレに行けるようになり、食べ物も自分で食べられるようになり、言葉も
覚えて会話できるようになる。
そうしたら、後は危ない目に遭わないように育てるのだが、この時期が子育てで一番
幸せな時なのかもしれない。
やがて二次性徴が始まるまでの間、とーちゃんはよつばを独り占めできるのである。
それまでの時間と空間を微分してマンガにしてあるのだ。たぶん。
読者は、その幸せを味わいながら、現実の時間で歳をとっていく。
ハッピーな日常は、永遠に続くわけではない。
だって、よつばが自分の出生の秘密を知ったら、やっぱり傷つくんじゃないかと思う
ですよ。日本人じゃないから、学校でいじめられるかもしれないし。
マンガだから、そんなことを想像するのもどうかと思うけど。
なんか、面白いマンガなのに、暗い話になってしまった。
ハロプロ関係で、びっくりする発表があったからかもしれない。
あ、これは断言できるんだけど、恵那ちゃんは理系の大学に進学すると思うの。
大きくなったら、白衣の似合う美人さんになるよ、と気持ち悪いことを書いておしまい。