北へ。

どう説明すればいいのだろう。
ギャルゲーと北海道観光をミックスさせたゲーム、と言えばいいのか。
製作側は「トラベル・コミュニケーションゲーム」と発表しているそうだが。


まあ、こんな感じの女の子が何人か出てきて、デートなどしながら最終的に告白する、という
ゲームである。私はドリームキャスト版しかやってないのだが、現在はPS2版が発売
されている(参照)。


ぶっちゃけ、私はこのゲームをやって札幌に行ってみたのだが、別にゲームの詳細を
憶えているわけでもなく、可愛い女の子と偶然出会えるわけもなくw、ラーメンを
食って戻ってきた。
ただ、ロイズというチョコレートは、このゲームで知ったので、観光に役立ったと
いえば役立ったと思う。


ゲームとしては、それほど完成度が高いとはいえず、一部の人にしか売れなかったはず
だが、コンセプトとしては大変面白いのではないか、と思った。


北へ。」の場合は、ハドソンという札幌に本社のあるソフト制作会社だからこそ
できたと言えるが、基本的には観光情報とシナリオを入れ替えれば、どこだって成立する
はずだ。


そもそも、北海道は広いので観光資源も多い。ゲームをクリアする難易度も、ちょうど
いい具合に設定されている。
同様に、京都・福岡・沖縄クラスの観光地であれば、ユーザーの満足度も高いのでは
なかろうか。
(私の地元、松山だとショボくなるので、四国全体を舞台にした方がよさそうだ)


あるいは、実際にある山奥を舞台にしたミステリ仕立てにして、ふんだんに背景写真や
地図をゲームに織り込んでいくのもいいかも。
そういうフックがないと、地方になかなか観光客は来ないだろう。


ただし、ゲームの製作費用は莫大な金額になるので、費用対効果の点から企画がボツに
なる可能性が高いのかな。


PSPみたいなポータブル・ゲーム機で、旅先に持って行ってこそ面白いと思うんだが。
その土地でしかダウンロードできないものを用意して、現地に行って初めてゲームが
本当のエンディングを迎える、とかね。


「ご当地ギャルゲー」とでも呼べばいいのだが、自治体は真剣に出資を考えてみたら
どうかな?