- アーティスト: ジョアン・ジルベルト,ミウーシャ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/04/23
- メディア: CD
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私が一番好きなジョアン・ジルベルトのアルバムといえば、これ。
ギターとボーカルとハイハットだけの、実にシンプルな構成だが、奥行きのあるサウンド
だ。
私はブラジルに行ってからボサノバに目覚めたのだが、ジョアン・ジルベルトのCDは
日本にもあんまり出回ってなかった。
本作も1973年にレコーディングされたそうだが、日本でCD化されたのはずっと後。
私は1995年に、ロンドンのタワーレコードで偶然発見して手に入れた。ラッキー♪
ボサノバといえば、アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲した歌も大好きで、ジョアン・
ジルベルトとのコンビは、レノン=マッカートニーと並んで20世紀最強の組み合わせだ
と思う。
ただ、もう一人の作曲家を挙げるとすれば、アリ・バローゾ(Ary Barroso)かな。
有名な「ブラジルの水彩画」を作った人だが、彼の作品をジョアン・ジルベルトが演奏
すると、不思議な魔力が宿る。
それが「Na Baixa Do Sapateiro」という曲で、聴くとなぜか切ない気持ちになる。
「靴屋の坂道の下で」という意味なのかな? とにかく名曲。
失恋したとき、鬼のようにリピートした。そういうイメージで作ったはずはないと
思うのだが(笑)
(関係ないけど、スペインの首相はサパテロ。たぶん先祖は靴屋さん)
ジョアン・ジルベルトという人は、おかしなことをするという話が有名だが、そんな
ことは音楽を聴けばどうでもよくなる。
かえすがえすも残念なのは、彼の来日公演に行けなかったことだ。
70を超えたお爺さんが、わざわざ地球の反対側からやってきてくれることは、もう二度と
あるまい。
そういうわけで、悔し涙にくれながら、来日コンサートを収録したCD「イン・
トーキョー」を聴くのだった。私は、動いているジョアン・ジルベルトをまだ見たことが
ない‥‥。
なお、最初期のレコード2枚を一枚のCDに収録した「ジョアン・ジルベルトの伝説」が
廃盤になっているせいか、えらい高い値段がついている。
ボサノバの誕生を記録した貴重なアルバムなので、ぜひ再発してほしいものだ。
- アーティスト: ジョアン・ジルベルト
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1993/07/21
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写真と文章はあんまり関係ありません。
(ブラジル コルコバード)