創刊号から読んでるのだが、最近のスピリッツはどうも変だ。
現在、連載されている30本のマンガのうち、毎号約20本が掲載されているのだが、
そのうち次の3つが政治ものである。
・オメガトライブ
・DAWN -陽はまた昇る
・現在官僚系 もふ
それぞれ主張が微妙に違うのだが、どの作品も「日本はこのままではダメだ!」と
叫んでいる。
何をテンパってるんだ、スピリッツ?
もともとは、めぞん一刻とか軽井沢シンドロームとか、ここ10年だと最終兵器彼女とか
東京大学物語とかの、恋愛ものがヒットしていた雑誌である。
あまり、生臭い政治マンガは載らなかったと思う。
恐らく、読者層が変化して、恋愛ものよりも政治・経済ものを好むようになったの
だろう。フジテレビの月9ドラマがなんとなく斜陽なのも、同じ原因かもしれない。
しかし、それで企画されたと思われる
・たくなび(恋愛+就職活動)
・出るトコ出ましょ!(女子高生+法律)
は、人気があるんだろうか。ちょっと中途半端な気もするが‥‥。
私のイメージでは、同じ月曜日に発売されるヤングマガジンとスピリッツは、同年代の
読者層でも、学歴できれいに棲み分けられており、あまり競合しないと思っていた。
現在のスピリッツは、むしろモーニングと微妙にかぶっている。
というより、スピリッツを読んでいた若者が、30代になったらモーニングに移っている
のだろうか。
だとしたら、小学館はスペリオールという雑誌があるのに、スピリッツで育ててきた
読者を、みすみす奪われていることになる。
大丈夫なのだろうか。私が心配することじゃないんだが。
がっつり恋愛もので勝負していると思われるのは
・ハクバノ王子サマ
・ボーイズ・オン・ザ・ラン
・チェリー
ぐらいか。カタカナばっかだなw
・QUOJUZ―コジューツ
も入れてもいいかもしれないが、エロさが方向性を見失わせているやもしれぬ。
あと、今週の「日本沈没」では、なぜか主人公の潜水艇オペレーターが、日本で声が
大きいのはバカとオタクだけだ、と挑発的なことを言っていたが、マンガの読者に
そういう主張をするのはどうかと思う。
今回は、これに腹が立ったから書いたようなものだ。