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数学者の話で、「博士の愛した数式」は架空の人物だが、この映画の主人公ジョン・
フォーブズ・ナッシュJrは実在の、しかもノーベル経済学賞を取った人である。
ナッシュ博士は、ゲーム理論でノーベル賞を受賞した。ナッシュ均衡というのを
調べてみたけれど、難しくてよく分からない。(参照)
実は、ナッシュ博士は、30歳ごろから統合失調症に侵されており、一時は入院して
復帰は絶望かと思われていた。
しかし、彼の妻ができた人で、彼をずっと支え続けたのだ。美談である。
(もっとも、これは映画ならではのフィクションらしい)
妻を演じたジェニファー・コネリーは、この作品でアカデミー助演女優賞を得ている。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」で美少女の名を欲しいままにした
のだが、低迷期を経ての受賞だ。もっとも、役のよさに助けられた気もするけど。
映画では、実に巧みな映像で見る人を騙している。私も驚いた。
これは、ロン・ハワード監督の手柄だろう。エド・ハリスが出ているロン・ハワードの
映画に外れはないね。これと「アポロ13」しか見てないけど(笑)
何のことやら分からないかもしれないが、見た人だけのお楽しみである。
(ただし、精神科医からは批判もあるようだが‥‥)
それにしても、一度発狂した人間を、ずっと大学で勉強させるというのも、実に懐の
深い話だ。もともと天才と言われていたからかもしれないが、米国のアカデミズムも
捨てたもんじゃないと思う。
映画の中で、分からなかった習慣があった。
尊敬している学者が座っているテーブルに、自分のペンを置く、ペン・セレモニーと
いうのがある。
周りに座っている人が、我も我もと万年筆を置いて「尊敬してます」と一声かけるが、
あれはプリンストン大学だけの行事なんだろうか?
そして、テーブルのペンはもらっておくのが礼儀なのかしら?