Relaxin' with The Miles Davis Quintet

Relaxin' with the Miles Davis Quintet

Relaxin' with the Miles Davis Quintet

私がマイルス・デイビスを聴くようになったのは、中山康樹の「マイルスを聴け!」を
読んでからだ。今は無き六本木のWAVEで買った。92年の6月ごろだったと思う。
マイルス・デイビスは91年に亡くなっている)


余談だが、中山康樹はこの本でスタイルを確立し、その後、ビートルズビーチボーイズ
ジョン・レノンビル・エヴァンスの全アルバムを一曲づつ解説している。
うまい方法を思いついたもんだ。


中山康樹が言うには、ジャズは初めて聴いた曲と好きになった曲が違う、という。
処女を捧げた男とイカせてくれた男が違うようなものか。
私もそうだった。いや、イッた相手とかじゃなくて曲が、である。


吉祥寺図書館で、たまたまマイルスの「Kind of Blue」を借りた。名盤であるという評価も
知らなかった。ただ、ちょっと音楽的に背伸びをしてみたいスノッブな気分があった。
聴いてみると、このアルバムの一曲目「So What」の最初ベースが、やたらと格好いい。
お、なんだこれ? すげぇじゃん。生意気にもそう思ってしまった。


それから「マイルスを聴け!」をガイドに、これも今は無き、吉祥寺図書館の近くにある
小さなCD屋さんで、マイルスのCDを買いまくった。毎週、毎週マイルスばっかり買いに
来るので、店主のおじさんと仲良くなってしまった。
買い物ついでに、ジャズの話をいろいろ聞かせてもらったのが、いい思い出だ。


さて、ようやく冒頭で紹介した「Relaxin' with The Miles Davis Quintet」の話になる。
もし、ジャズを聴いてみたいなぁ、という人がいれば、最初にこれはどうですか? 


いや、私も知ったような口をききながらも、難しいことはサッパリ分からないのだ。
ただCDを漫然と聴きながら、ええなぁ‥‥とうっとりするだけのオッサンだ。
しかし、この作品はとてもチャーミングで、入っていきやすいと思う。


なお、強引にモーニング娘。の話とつなげるならば、この時期のマイルスたちは「第一期
黄金クインテット(5人組)」と呼ばれている。
ちょうどモーニング娘。が「ザ☆ピース!」を出したときのメンバーが「黄金の9人」と
呼ばれているのと同じだ。


その後、マイルスは第二期黄金クインテットを結成し、無敵の演奏を繰り広げることに
なる。私はこの時代のマイルスが最も好きだ。
モーニング娘。も、必ずや第二期の黄金メンバーができるに違いない。
もしかすると、それは今のメンバーかもしれないのである。