ハルとナツ第二話

お婆さんになったハルとナツが、それぞれに届かなかった手紙を読んで、当時の苦労を
しのぶのだが、10歳ぐらいの少女が書いた手紙で、あそこまでありありと情景を想像させ
るとは、すごい文章力だ(^^;


分かりやすいドラマには、分かりやすい悪役が出てくる。
いわゆる「フラットなキャラクター」というやつだ。
なぜ悪いことをするか、という理由がほとんどなく、ただただ悪意を持っている存在で、
ストーリーに深みは出ないが、必ず盛り上がる。


ここでは高倉カネ(根岸季衣)が悪役に徹し、北海道に残されたナツ(志田未来)を
いじめ抜く。
物語のキャラクターだから、どうしてこんなにひどい人がいるんだろうか、という疑問は
意味がないかもしれないが、ブラジルから来た手紙は渡さない、中に入っていたお金は
ネコババする、とやりたい放題である。


私は女が嫌いなので、こういう意地悪な性向は全ての女にあると思っている。
だからこそ、フィクションの世界で限りなく優しい女性像がくりかえし語られるのだ。
女の本質は暴力であり、男はこの暴力を耐えるか、それ以上の暴力で立ち向かうかに
分かれる。ごく稀に、楽しみを見出す人もいるが‥‥。


そんなことはない、男の方がよほど暴力的だ、という指摘があるだろう。
無論、フィジカルな暴力にさらされている女性もいることは知っているし、そんなことを
する男は最低だとも思う。


だが、私のいう暴力とは、そういうものではない。
いわば、「生きる力」とでもいうべきものだ。「自然の力」といってもいい。
台風みたいなものかな。
女は、そういう荒ぶる力を内在している。だから子供を産めるのだ。


そういう生き物に対して、理屈は通用しない。
男がいくら論理で解決しようとも、女は情で解決しなければ納得しない。
インテリのフェミニストがどんなに獅子咆哮しようとも、ほとんどの女はロジカルでは
ないのだ。
私にしてみれば、恐怖そのものである。


すっかりドラマから話がズレてしまった。
明日はいよいよ米倉涼子仲間由紀恵が登場するはずだ。
楽しみに待っていよう。