がんばっていきまっしょい第5回

対立から和解へ進む話である。
ひとつは女子ボート部と男子ボート部、もうひとつはコーチ夫婦の和解だ。
この二つが対位法的に語られることで、流れに深みが出てきた。


女子ボート部員たちは、コーチ(石田ゆり子)に謝ろうと、コーチの実家のうどん屋
行って土下座する。
このうどん屋は、道後温泉近くにある伊佐爾波(いさにわ)神社の前にある、という
設定だ(別に有名な店ではない。愛媛県のうどんは、香川県に比べて数段落ちる)。
仕方なくコーチを引き受けるのだが、まだ男子部員たちとの対立が残っている。


ここで、別のエピソードが挿入される。
練習中、男子部員と張り合うあまり、女子部員たちは強豪校(新海高校)の女子
ボート部の艇にぶつかってしまい破損させる。
費用を弁償する代わりに、女子部員たちは新海高校のボート部で雑用係をさせら
ることになる。
自分たちの練習時間もとれない。


ある日、お好み焼き屋「メルボルン」の店長(小日向文世)の発案で、OB会が
開かれることになる。この手伝いをすることで、現役のボート部員たちを仲直り
させようという算段だ。
結局、女子と男子の現役ボート部員たちの対立はなくならないのだが、店長は
楽しそうに飲んでいるOB・OGたちを見ながら、彼らにしみじみと言う。

長い人生でたった3年じゃ けど、ボートいうんはこんな時間をくれるんよ

高校生の部活は、かけがえのない思い出になる。
大人になって分かる、切ない言葉だ。


艇の破損の話を聞いたOBたちは、お金を出し合ってくれる。
それを渡して、雑用係をやめようとするのだが、新海高校のエース(?)
田中ちえみ(関めぐみ)はお金を受け取ろうとしない。
国体やオリンピックを目指す自分たちとはレベルが違うのだ、と彼女たちの部活を
全否定する。
雑用係をやめたいのなら、下らないことで艇を壊したことを頭を下げて謝れ、と
言う。悔しさをにじませながら、代表して頭をさげる悦ネェ(鈴木杏)だったが、
見ていた関野(錦戸亮)は憤然として叫ぶ。

「こいつらの漕ぐオールも重いんじゃ!」


格好いい。そりゃあ、リー(相武紗季)だって惚れるはずだ。
ここで女子部と男子部が和解する。それを見ていたコーチ夫婦もいい感じに
なる。


しかし、悦ネェに自分の気持ちを打ち明けたリーは、彼女と微妙な関係になるのだった。
といっても、別にライバルになるわけではなく、今まで通り仲良しなのだが。
友達と恋愛のどちらも大事なのだね。がんばれ、リー。


そうそう、先週「さんまのまんま」に鈴木杏ら女子ボート部員たちが出演して
いたが、さんまが食いついたのは、一人だけ年齢が高いイモッチ(藤本静)だけ
だった‥‥。
あと、岩佐真悠子ちゃんはマンガ喫茶大好きなのね。イケイケのギャル(古っ!)
かと思っていたけど、惚れ直しました。