逆境ナイン

ようやく見てきた。
映画としてはB級で、後半になってヘタる凡作なのだが、原作のマンガが
好きな人は楽しめるのではないだろうか。
私は、物足りなく思って、うちで単行本を読み返したのだが、予算の関係も
あっただろうし、よくまとめてるのかもしれない、と思った。


特筆すべきは、マネージャー役の掘北真希ちゃんである。
もう、この子のための映画といってもいいくらい輝いていた。
もしかしたら監督が彼女に恋をしているからかも、とすら思ってしまう。


原作では、主人公の不屈闘志が惚れるのは別の娘なのだが、そこは上手に
アレンジしてあって、彼女が引き立つようになっている。
不屈の妄想で、堀北真希ちゃんが制服にエプロンをしているシーンなどは
けっこうエロいのではなかろうか? 


あと、野球部のメンバーのキャスティングもいい。
原作のマンガにできるだけ忠実であろうとしているし、それは成功している。
ただし、対戦相手の日の出商業のキャスティングは空回りしていると思う
のだが、どうだろうか‥‥。


そうそう、サカキバラ・ゴウ役のココリコ田中が意外とハマッていた。
身長による説得力とでもいうのだろうか。
もちろん、校長役の藤岡弘、もピッタリである。原作のようにもっと
ハジけてほしかったのだが、熱いパルスは伝わった。


ただ、格言(?)のCGは無意味ではないかと思う。
むしろ、島本和彦の字をバーンと出した方がインパクトがあったのでは
なかろうか。


なぜか舞台が三重県になっているのだが、あれだけ画面に伊勢うどん
看板が出ているのだから、どうせならナイン全員がうどんを全力ですする
シーンが見たかったなぁ。


映画館で見る必要はないのだが、レンタルでお勧めの一作である。