スターウォーズ

ようやく見ることができた。
たぶん、誰も読んでないだろうとは思うけど、念のためネタバレがあるので
注意してください。


余談だが、2000年ごろ東京FMで「スターウォーズ」のテーマと「スーパーマン
のテーマを左右のスピーカーから別々に流して聴いてみる、という企画があった。
(作曲は両方ともジョン・ウィリアムズ
これって、どっちもよく似ている。
私は風呂場のモノラル・スピーカーのラジオで聴いていたので、両方がゴッチャに
なってわけがわからなかったのを思い出した。


さて、最終作となった「シスの復讐」である。
私はエピソード1から尻上がりによくなったと思うのだが、終盤はエピソード4に
繋げるために、やや物語がつじつま合わせに陥ってしまったのではないかという
印象だ。


そもそも、パドメが出産によって死んでしまうかもしれない、というのがよく
分からなかった。
だって、クローン兵を作ったり、惑星間航行ができたりするという設定である。
出産で死ぬというのは、どうもおかしいではないか。
アナキンも、そんなことで悩んだりするのはおかしいと思うのだが‥‥。


もっとも、ジェダイが見る予知夢だから、という理由があるからかもしれない。
抗えない運命を、暗黒面の力によって覆そうという葛藤があったのだろうか。


元老院・共和制・帝政というキーワードは、ローマ史のようであるけれども、
パルパティーンがあっさり皇帝になってしまうのも不思議だった。
もっと政治的な駆け引きやゴタゴタがあるのかと思っていたが‥‥。


それにしても、エピソード2・3を見ると、ジジイは意外と強い、と思わざるを
得ない。
前作でヨーダの殺陣を見て度肝を抜かれたのであるが、今作もダース・シディアス
が健闘していた。修行をすると、年齢に関係なくビームサーベルが扱えるのだろうか。


スターウォーズ・サーガでは、腕を切断される、ということに何らかの隠喩が
あるのかもしれない。
ルーク・スカイウォーカーも、アナキン・スカイウォーカーも、メイス・ウィンドゥ
も、それぞれ腕を切られていた。
何かを喪失することによって、新しい力を得る、ということなのだろうか。
サミュエル・L・ジャクソンはそのまま死んでしまったようだが‥‥。


この話によると、どう考えてもアナキン・スカイウォーカーは20代でダース・
ベイダーになったと思われる。
それから19年後にルーク・スカイウォーカーの話になるのだが、そうすると
最後にルークとダース・ベイダーが対決したのは20年後ぐらいだろう。


しかし、マスクを外されたダース・ベイダーはあまりにも老けてないか? 
50代前後という設定だが、そうは見えないのだ。
暗黒面の力を使うと、パルパティーンのように妖怪変化してしまうの
だろうか。


いろいろ書いてしまったが、小学生のときに初めて劇場で見てから27年。
素晴らしい作品だったことは間違いない。
ありがとう、スターウォーズ