Boaz2015-05-27

いま読んでいる本に「興亜奉公日」というのがあった。
1939年9月から1942年1月まで実施された生活運動で、要するに戦争をしている兵隊さん
たちの苦労を分ち合おうというものだ。


毎月最初の日は、児童生徒の弁当は日の丸弁当で、飲食店や喫茶店は休業、神社参拝や
勤労奉仕が行われたという。


子供の弁当にまで国が口を出すのは、今では信じられないような気もするが、橋下市長の
施政下で大阪市の給食が冷凍食品になったのを見ると、笑ってはいられない。


そのうち自衛隊の人たちの苦労を分ち合おう、という声が出てきて、勤労奉仕を強いられる
ようになるかもしれない。
もちろん、自衛隊の人たちは懸命に任務を遂行していると思うので、頭が下がるのだが、
それと私生活は別である。


これは国家神道が原因なのか、官僚制度が原因なのかよく分からないけれど、どんな時代
でも、たくさんの人たちをコントロールしたいという欲望に囚われてる人々は権力の中枢に
いて、妨害するものがなくなれば暴れだすのだろう。


そのうち「ボランティア・デー」とか作って、お国のために働こう、と宣伝するように
なるのではなかろうか。