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BSプレミアムで放送していたアニメ版「キングダム」の一期が終了した。
原作のマンガは未読。Wikipedia を見ると、マンガの16巻までアニメ化
したみたいだ。

ただ、前半はひたすらタルい展開が続き、山の民が味方になるまでは
見ているのが辛かった。
王宮に戻ってからは話がどんどん進んでいき、主人公が「うおおおお！」
と叫ぶとだいたい何とかなる、集英社のマンガらしい物語になった。

これは岡田斗司夫が名付けた「番長マンガ」の系譜にあるものだろう。
本宮ひろ志や宮下あきらが生み出した、細かいことに目をつぶって、
カタルシスを楽しむ作品の一群の後裔である。

アニメ一期は、信ではなく王騎将軍が主役の話だったと思う。
この怪人の声をあてた小山力也が、一期のMVPだろう。

正直、CGの顔に違和感がなかったわけではないが、大量の人間が入り乱れて
闘う場面を作画しなければならなかったのだから、仕方がないと割り切る
べきだろう。

NHKでなければ製作できなかったアニメなので、二期も楽しみである。