暇な時間

私はテレビを見たり本を読んだりするのが好きなのだが、仕事をして
いると、それらのことに充てる時間が限られてくる。


無職だったときは、それなりに時間を使えていたのだが、寝ている時
間の方が多かったので、むしろ今の方が充実しているような気がする。


他の人のブログを見ていると、何でも知ってるなぁ、という人や、ひ
とつのことに異常に詳しい人がいて、こういう人はどんな時間の使い
方をしているんだろう、と不思議に思う。


どんな人でも、与えられた時間は同じなはずだから、ひとつのことに
集中すれば、他のことを犠牲にせざるを得ない。
例えば、テレビドラマを追いかけている人だと、どうしても見る時間
が必要なので、それ以外のことに使える時間は減るはずだ。


睡眠時間を削るにしても、私なんかは一日6時間は寝ないと死にそうに
なるのだが、3時間ぐらいは寝なければいけないだろう。


しかし、自分が24時間で何をやっているかを細かく記録してみると、
意外と無駄なことに時間を費やしているのではあるまいか。


私なんかはネットに毎日3時間ぐらいは使っているけれど、本当は1時間
程度で十分なのかもしれない。


それに、妻や子供がいたとしたら、自分の時間を持つことがますます
難しくなるわけで、既婚者で趣味を追求できる人というのは、よほど
時間の使い方が上手な人に違いない。


それでも、欲望だけはあるので、見たいテレビやDVD、読みたい本がど
んどんたまっていく。
これを消化するには、まとまった休暇が必要だろう。


よく、定年退職したら何をしていいのか分からなくなって困る、という
人がいるけれど、ふだんは仕事しかしていなかったのだろうか。
それはそれで立派なことだが、私にはよく分からない。


現在のネット世代が定年退職する頃には、そういう老人が少なくなって、
けっこう充実した老後を過ごせるのではないかと思う。
暇つぶしのツールは山ほどあるだろうから。