私は気づいたらなるべく早く返事を出す方だと思うが、ふだん携帯を手元に置いていないので、いつ
の間にか受信して数時間経っていたこともしょっちゅうある。
それでも友だちはあまり起こっていない(と思う)。
若者の間では、友だちから携帯にメールがきたら、すぐに折り返して返事をしないといけない圧力が
あるみたいだ。
新聞によると、若者の半数ぐらいは、着信後すぐに返事をしないと気まずくなるらしい。
寝ていても起こされて返事をしなければならないなんて、かなり鬱陶しいと思うのだが、そうでもし
ないとつながりの意識が持てないのだろう。
しかし、それは友だちではなく、ビジネス上のつきあいのような気がする。
友だちなら、少しぐらい返事が遅れたって関係が途切れたりはしないはず、と思うのはオッサンだか
らだろうか。
むしろ、半年ぐらいほとんど連絡をとらなくても、会ったら全く変わらずに話せるのがいいし、実際
私と友だちはそういう感じで喋っている。
とはいえ、このご時勢だから、若いときに知り合った人とずっと連絡をとりあうこともレアになって
きているだろう。
ドラマ「セクシーボイスアンドロボ」では、主役の二人があれほど濃密な時間を過ごしたはずなのに、
実にあっさりと無関係になっていく瞬間をラストにもってきており、秀逸だった。
ほとんどの人は、中学や高校で出会った人と10年後も連絡をとりあっていることは稀だろう。
私の学生時代の知り合いも、今どこで何をしているのかほとんど知らない。
多くの場合、進学や就職にあわせて環境が変わると、人付き合いもリセットして新しい友だちを作る
のが当たり前だと思う。
そう考えると、私のように軽挙妄動で人生をダメにした人間と、10年も20年も付き合ってバカなこと
を遠慮なく話してくれる人は、例外中の例外だ。
実にありがたいことである。
結局、電話やメールはおもに発信した方が緊急性の有無を判断しているわけで、送られた側は対処の
しようがない。
それを、返事が遅いとかあれだけ急いでたのに、と相手を責めるのは、他人をコントロールしている
ことになって、非常に失礼なことではあるまいか。
社会で働きもしないうちから、ビジネス仕様で人間関係を作ってしまうのはなぜなんだろう、と
質問を投げっぱなしでこの話はおしまい。
本文と写真はまったく関係ありません
( ・e・)<カメさぁ、基本的にメールの返事しないよね
从;^ー^)<ガキさん、それは言わない約束ですよ?