ジム・キャリーはMr.ダマー

ジム・キャリーはMr.ダマー【字幕版】 [VHS]

ジム・キャリーはMr.ダマー【字幕版】 [VHS]

これって、DVDになってないのだろうか? だとしたら、もったいない。
原題は「Dumb and Dumber」、あえて日本語にすると「アホとドアホ」だろうか。
ジム・キャリーがボケで、ジェフ・ダニエルズがツッコミの役割だが、基本ダブルボケである。


この映画は、「エース・ヴェンチュラ」でちょっとだけ売れたジム・キャリーが全米でブレイクした
作品で、同年「マスク」も公開され人気を固めている。
同時にファレリー兄弟も下品コメディを作る人として、これで認知され、「メリーに首ったけ」が
大ヒットして地位を確立した。


余談だが、ジム・キャリーの「マスク」に出演していたキャメロン・ディアスは、「メリーに首っ
たけ」でゴールディ・ホーンメグ・ライアンに続く売れっ子コメディ女優となった。


私はたまたまロンドンで見たのだが、字幕なしでもあらすじが追えるぐらい分かりやすい映画だった。
もっとも、私の後ろの方にいた米国人は、なんで? と思うところで大笑いしていたので、私は半分も
楽しんでいないのだろう。


たぶん、この手の gross-out film (下ネタ映画)は米国の DQN が好んで見るのではないかと思うが、
日本だとどうなんだろう? 「オースティン・パワーズ」なんかは、“おバカ映画”なんてジャンルに
括られており、下手をするとちょっとお洒落な印象を与えているようだが、間違いなく下ネタ映画だ。


しかし、下品な映画だからといって認めないのは、米国映画アカデミーのようなもので、気取った考え
だと思う。ジム・キャリーは「トゥルーマン・ショー」のような作品でも、ノミネートすらされなかった
のだから、ひどい話だ。


話がずれた。
ジム・キャリーはMr.ダマー」の素晴らしさを語らねば。


この作品が日本人にいまいちピンと来ないのは、米国の地名によるものだと思う。
ロードアイランドにいるバカな男が、空港で拾ったアタッシェケースをアスペンまで運ぶ珍道中だが、
そもそもアスペンって何よ? だろう。


アスペンはコロラド州にある高級リゾート地で、日本に例えるなら軽井沢というイメージか。
最初の方の会話で、ジム・キャリーがヒロインに「どこへ行くの?」と聞き、「アスペンよ」と返される。
すると「カリフォルニアか! いいところだね」と言うのだが、字幕もそのままなので笑えない。


日本語だと「軽井沢よ」と答えたのに、「沖縄か! 暖かくていいところだね」とボケるようなもの
だろうか。
要するに、主人公はそのくらいバカだ、ということを表しているのです。


そのあたりの位置関係が分かったら、後はジム・キャリージェフ・ダニエルズの怪演を楽しめばいい。
言葉による笑いは分からなくても、下ネタは世界中で通じるはずだし。
ただ、ジム・キャリーが“the”を読めなくて、「テ‥‥テヘ?」と言うのには笑った。


日本でも、かつては芸人が主演の映画を作っていたが、クレージーキャッツやドリフの代で終わった
ような気がする。
私の世代でいうと、とんねるずが「そろばんずく」という映画に出たが見事にコケたし、吉本も
明日があるさ」でえらいことになっていた。


やはり、テレビ向けのトーク芸が中心だと、コメディ映画をやってもお客は来ないのかもしれない。 
むしろ若手俳優たちの方が、そういう方向に対して敏感なんだと思う。「木更津キャッツアイ」とか。


ただ、日本も階層が分化しているので、DQN のための下ネタ映画を作ったらどうかとは思う。
あ、そういうのはVシネマで供給されてんのか。しまった。


本文と写真はまったく関係ありません

日本が誇るアイドルの Dumb and Dumber

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从*^ー^)<2号!