去年の11月にあった立花隆のサイボーグについてのレポートが、なぜか水増しされたような
感じで、本日NHKで放送された。反響が大きかったのだろうか?
私は、性犯罪抑制にその技術を使えないものか、と書いた。(◎)
今回、立花隆はレポートの間に三人のインタビューを挟んでいる。
その一人、押井守とはあまりかみ合ってなかったようだ。期待はずれだった。
というか、本来は映画化した押井守ではなく、原作の士郎正宗にインタビューすべきでは
なかったのかとも思うが、格が違うのだろうか。
結局、サイボーグ技術というのは、医薬品と同じで、マイナスの状態から普通の状態まで
回復させるために使われるのは是だが、普通の状態からプラスの状態へ能力を拡大させる
ために使われるのは否であろうと思う。
だから、あまり無邪気にサイボーグ技術の未来について語ってもしょうがないのではないか
と思うのだが、技術を抑制するタガが外れる可能性だってあるから、何とも言えない。
私が読んだSF小説にフレデリック・ポールの「マン・プラス」という作品がある。
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この小説では、火星で生活できる身体にするため、米国人の宇宙飛行士がサイボーグに
なる。全身を改造されていく描写は、非常にリアルな「仮面ライダー」か「サイボーグ
009」のようだ。物語の半分ぐらいが、改造手術と、自分自身がサイボーグになることを
受け入れる心理についてで占められている。
これは映像化するのが、ちょっと難しいだろう。
最後は下ネタ。
番組では、人間の神経に電極をつなげて電気信号をやりとりする実験を行っており、
立花隆は「言葉にできない感覚だ」と言っていたが、女性はセックスのとき、いつも
外部から異物を挿入されており、これまた「言葉にできない感覚」を味わっている。
たぶん、神経工学においては、女性が研究した方が面白い結果が出るんじゃなかろうか?