COOL JAPAN

NHKのBSで「COOL JAPAN」という番組が始まった。
日本人が気づかない格好よさを、滞在日数の少ない外国人に指摘してもらおう、という
コンセプトで、いろんな国から日本に来た人が、司会の鴻上尚史リサ・ステッグマイヤー
トークする。


今回採りあげられたのは、トイレ・スリッパ・突っ張り棒だった。
特に、トイレの温かい便座やウォシュレットなどのハイテクは外国にはないもので、かなり
クールである、という評価だった。


確かに、一度でもウォシュレットに慣れてしまうと、もう紙だけでは何となく気持ち悪く
なってしまう。もともと日本の発明ではないそうだが、こういう細部にこだわって開発
するのはお家芸である。世界に誇るべきものだろう。


そういえば、椎名誠のエッセーに「ロシアにおけるニタリノフの便座について」というのが
あった。

ロシアにおけるニタリノフの便座について (新潮文庫)

ロシアにおけるニタリノフの便座について (新潮文庫)

この本のタイトルにもなっているエッセーでは、ロシアの列車のトイレ(だったかな?)が
いかに汚いか、ということが書いてある。
まるで、そのトイレに恨みのある一族が次から次へと汚していったような、という描写に
笑ってしまった。


私が経験した最も汚かったトイレは、パラグアイのものだった。
南米では、基本的に紙の質が悪いのか、下水処理がずさんなのか、トイレットペーパーを
流してはいけないことになっている(今はどうか知らない)。


では、使用済みのトイレットペーパーはどうするかというと、たいてい便器の横に金網で
できたゴミ入れが置いてあり、そこに放り込む。
公衆便所では、使用済みの紙が、うずたかくゴミ入れにたまっている。


しかも、たいてい便座が壊れており、和式便所のように足を便器に乗せてしゃがむか、
中腰でするしかない。パラグアイ人は、みんな足腰が強いのだろうか? 
ちなみに、トイレットペーパーも、尻が切れるかと思うほど硬かった。
あれなら、野グソをして、自分のティッシュでふいた方が、よほどいいと思った。


一方、英国の全自動型公衆トイレはハイテクだったなぁ。
無人のとき、中の部屋全体を水で洗浄するシステムだった。
マレーシアのトイレは、左側に水を入れる桶があった。
手で洗えということか。人力のウォシュレットだね。


フランスでは、ビデとトイレが別になっているホテルがあるそうで、時々間違えて
ビデの方にしてしまって往生する人がいるとのこと。
本当かな? 


番組では、トイレの中を書斎のようにしている人がいて、外国人たちに驚かれていた。
私も、トイレで本を読むのが大好きなので、そうする気持ちはよく分かる。
寝室やトイレで何かを着想する人は、かなり多いのではなかろうか。
そのうちトイレにパソコンを置くのが流行したりして。


今回は下ネタでした。すいません。