私が西荻窪に住んでいたとき、セブンイレブンの近くにあった「浮島」という居酒屋で
初めて沖縄そばを食べた。
当時は20代で、こってりした味が好みだったので、なんか大したことないな、という
印象だった。
それからずいぶん時間が経って、ようやく本場の沖縄そばを食べた。
あっさりしたスープに太い麺、そして噛みごたえのある豚肉。
時には、こーれーぐーすを数滴たらして味を変え、紅ショウガも入れてみる。
自分でも、こんなにハマるとは思わなかった。
旅行に行く前に、人に尋ねたりガイドブックを読んだりしたが、とにかく自分で食って
みなければ分からない。
まず「大東そば」へ行ってみた。
ここは、麺が太くて短いが、しっかりしており旨かった。
次の「与那原家Ⅱ」は、あまりいただけなかったな。あの麺は沖縄そばには合わない
ような気がする。
三軒目は那覇空港で食べた。名前は忘れたが、芸能人の色紙がたくさん貼ってあった。
味は普通。
結局、たった三軒しか回れなかった。「御殿山」とか「首里そば」などの有名店にも行きた
かった。残念だ。
しかし、ジャスコで様々な沖縄そばを売っている。乾麺もあるし生麺もあった。
特に私がそそられたのは、オキコ株式会社(参照)の山原(やんばる)そばである。
フェットチーネのような幅広い麺が500gも入っていて188円。安い!
これを旅行最終日に買って、松山まで持って帰った。冷蔵保存だったので多少の
不安はあったが、その日の晩飯にさっそく茹でて食った(茹で時間は数秒でいい)。
うまい‥‥ビロビロした食感がたまらん。
つい食欲が加速してしまい、500gたいらげてしまった。満腹だ。
あんな旨い生麺が、普通にスーパーで売っているなんて、沖縄の人は幸せだと思う。
たぶん、あまり日持ちしないので、県外ではほとんど売られてないのではなかろうか?
空港や国際通りで売られている、観光客向けの沖縄そばよりも、これらの生麺の方が
たぶん旨いと思う。少なくとも、沖縄の人にとっては日常の味だろう。
あ、スープが付いてないので、液体でも粉末でもいいから、お忘れなく。
もしなかったら、ヒガシマルのうどんスープでも代用が可能だと思う。
次回は沖縄の飲み物について。
(つづく)