郵政民営化

郵政には貯金・保険のお金が民業を圧迫するほど流入しているという。
なぜなら、国がやっているのだから、潰れたりすることはあるまい、と
考えているからだ。


逆に考えると、民間の金融は潰れるかもしれない、と思われていると
いうことだ。
現に、いくつかの銀行は経営破たんしている。


銀行側から言わせれば、ちゃんと情報開示をしているので、そのような
心配は杞憂だと答えるだろう。
だが、情報を分析することは誰にでもできることだろうか? 


勉強すりゃいいじゃん、というのは簡単だ。
しかし、多くの人はそれほど頭がいいわけではないのである。
その証拠に「ご利用は計画的に」できない人が、サラ金業者を大儲け
させているではないか。
銀行に預金する場合の金利と、サラ金の利息の金利がこんなに乖離
しているのを、誰も指摘しないのは不思議だ。


義務教育で金融の基礎知識を教えているのだろうか? 
実は、国民がお金の動きに関して知恵をつけるのを妨げているのでは
ないかとさえ思えてくる。


郵政民営化は、お金の入口の問題である。
出口をしっかり監査しないことには、何の改革にもならないであろう。