Boaz2015-05-17

大阪市解体の住民投票は、とりあえず否決された。


ツイッターを見ると、老人票に負けた、という人がおり、そういう世代間格差の
問題にすり替えようとしているのに驚いた。
明日になったら頭のいい人がきれいに分析してくれると思うので、それを読みたい。



橋下市長は記者会見で政治から引退すると言っていた。
しかし、本当に辞めるまでは安心できない。
何かの茶番を演出して国政に向かうのではないか。


というのも、橋下市長が引退しても大阪維新の会は残るわけで、彼らは今後どう
していくのか、先が見えない。
求心力を失ったら空中分解しそうである。
そうならないように、引退を撤回するのではないか。


また、今回の投票で賛成した人たちは、改革の芽を摘まれたと不満を溜め込む
だろう。その民意を受け止める政党が、大阪維新の会がしっかりしているなら
ともかく、なくなったとしたら、新しく誕生するのかどうかも気になる。



大阪というか近畿圏に伏流している、島田紳助的なもの、あるいはやしきたかじん的な
ものというのは、いったい何なのだろう? 
関西人のルサンチマンなのか。


今回は敗れたものの、ふたたび橋下徹のような人間が現れないとも限らない。
いまのところ、関西ローカルのテレビ番組に、島田紳助やしきたかじんの後継者は
見当たらないが、もし出現するとしたら、やはりテレビ番組からだろう。


それも、司会者本人が政治家になるのではなく、その影響下にある誰かが政治家に
なるパターンが繰り返されるような気がする。
たとえば百田尚樹あたりが怪しい。



ところで、橋下市長は7年間大阪の政治を仕切ってきたわけだが、その間にどこからか
筋の悪い金を借りたりはしていないだろうか。


弁護士だけに、そういうトラブルがないようにしているとは思うのだが、橋下市長を
応援してきた人は、そうあっさり引退させてくれないような気がする。
なにしろカジノ利権が遠のいたわけだから、大阪都がポシャって残念だったね、では
済まないだろう。


記者会見で言っていたとおり、生きていられるのは民主主義のおかげかもしれないが、
金を貸した方はそういう理屈が通じないのではないか。
無事を祈りたい。