ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2

ようやく物語の終わりを確認できてホッとした、という感想だ。
2001年の「ハリー・ポッターと賢者の石」から10年である。
ひとつのシリーズ映画をこれほど長期間見たことはなかった。


原作の小説は、「炎のゴブレット」まで読んだ。
これは当時、小学生だった塾の生徒に貸してもらったのだ。
あの子たちも、今頃は大学生になっているはずだ。


ちなみに、私はその子たちに「先生は最初スネイプみたいだと
思った」と言われた。ロン毛で陰気だったからだ。
申し訳ないことをした。


私は、映画を最後まで見て、スネイプ先生の純愛を知った。
ヴォルデモート卿は分かりやすい悪人だが、ハリウッド的な薄っ
ぺらさがある。
しかし、スネイプは複雑な胸中を誰にも明かすことなく、時には
敵、時には見方としてハリー・ポッターの前に現れた。


もしかしたら、真の悪役はスネイプだったのではないか、とすら
思うほどキャラクターの造形が深かった。
最終的に、ハリー・ポッターの息子に、スネイプの名前が入るこ
とで救われたように思う。


松山では、字幕版は隣の東温市の映画館でしか上映していなかった。
なので、わざわざクルマをとばして見に行ったのだが、よその地方
はどうなのだろう。3Dでもなかったし。