- 作者: 島田裕巳
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/04/01
- メディア: 単行本
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ちょうど良いのではないかと思った。
私が不思議なのは、中国の宗教というか信仰である。
陰陽五行説というのが古代からあるが、あれは神様がいると仮定した
ものなのか、そうではないのか、よく分からない。
そのあたりは、この本でも触れられてなく、
「中国人は現世を中心に考える傾向が強く、超越的なものへの関心は
薄い」
としている。
では、なぜ中国人は超越的なものへの関心が低いのか、という問いに
ついては、誰か答えてくれるのだろうか。
日本の宗教の状況については、
「いかにして宗教をめぐる対立を抑えるのかという点にかんして一つ
のヒントを与えている」
と前向きだ。
私も、日本が宗教的な対立で緊張している社会でなくてよかったと
思っている。
もっとも、宗教とは関係ない、人の話をまったく受け入れない意味
での原理主義者はどこにでもいるので、なんとかならんのかと思う。