小公女セイラ

途中から見たのだが、志田未来のびっくり顔に懐かしさを感じた。
この子は「女王の教室」とか「14才の母」など、とにかく不幸な
目にあって耐える、という役が多い。


このドラマでも、おそらく終盤までいじめられるはずだが、けな
げに耐え抜く姿が視聴者のドS心をつかむのだろう。


私は原作を読んでいるから、最後に逆転満塁サヨナラホームラン
が出ることを知っている。そのときのカタルシスたるや、なかな
かのものである。


ただ、樋口可南子のヒステリックな演技は、初回を見れば十分で、
あれを何話も見させられるとうんざりするだろう。
私は最終回を楽しみにして、途中はスキップするつもりだ。


これは原作を読んだときから思ったのだが、いったい主人公の少
女をいじめたところで、誰が得をするのだろうか? 
お金がないとわかったとたん手のひらを返すように酷い仕打ちを
する大人たちは、何が目的だったのか。


作者は、それが資本主義というものです、とでも伝えたかったの
か。よくわからん。