- 作者: 宮淑子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/11
- メディア: 新書
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私には面白くなかった。
この本では、教師と生徒の恋愛について、基本的には賛成しているように読
める。
しかし、反対派の理由についても言及しており、そのあたりのバランス感覚
は優れていた。
キーワードは「性的自己決定権」だろうか。
こういうものが本当にあるのかどうかは疑わしい。
自己決定できるのは、年齢もそうだが、相手がいる人に限られるからだ。
つまり、モテない人には自己決定もなにもないのである。
私は、教師と生徒の恋愛については別にかまわないと思うけれど、セックス
まで踏み込んでしまうのはいけないと考える保守派だ。
いくら性的なモラルが緩んだとはいえ、未成年とそういうことをするのは許
されない。
世の中の人は嫉妬しやすいのだから、一応タブーは設けておくべきだろう。
そもそも、そこまで深入りするケースはほとんどないわけであって、あたか
も一般的な問題のように書かれているのはどうかと思う。