日本人ネコ化計画

できれば、私は働かずに一日中ゴロゴロしていたい。
いま年金が貰えるなら、喜んで無職になるだろう。たとえわずかな金額でも。


このような根っからのニート体質の人間は、世の中にどのくらいいるだろうか。
もし生産者人口がニートを支えられるならば、どうかそういう人間を身障者と認め、手当てを
支給してほしい。


健康で五体満足な奴が働かずに金を貰おうなんて、何をバカなことを言っているんだ、と思う
だろうが、まあちょっと待っていただきたい。


怠け者は、一足先に老人になった者だと考えてほしいのだ。
全ての老人が怠け者だとは言わないが、お年寄りを大切にするように、怠け者も大切にしてほ
しい。


そうすると、一生懸命働いている人が損をするではないか、と思われるだろう。
そうではない。
働きたい人は、働くことを楽しんでいるのだ。
楽しいことをしていて、なおかつ収入も増えるラッキーな人生なのである。


その一方で、働きたくない人もいるわけで、両方の生産性を合わせても、まだ全体としてはプ
ラスになっているから、日本経済は動いているんだと思う。
ニートが問題になっていても、たぶん死ぬほど働いている人がニートの分をカバーしているの
だ。


ただ、死ぬほど働いている人の中には、自分の意思ではなく、やらされている人も大勢いる
だろう。
そういう人は、過労死する前にさっさと仕事を辞めた方がいい。
そして怠け者になって国からお金を貰えばいいのだ。


財源はどうするかというと、富裕層からがっぽり税金を搾り取る。
もう、金持ちであることがバカらしいぐらいの税率で吸い上げては、怠け者に渡すのだ。


そんなことをしていると産業は壊滅し、日本の国際競争力は地に落ちる、という意見もあるだ
ろう。
その通りだと思う。


だが、日本は一度貧乏な国になってもいいのではなかろうか。
かつて繁栄を謳歌したポルトガルぐらいに。
それが嫌な富裕層は、米国にでも移住すればよろしい。


貧乏な国になってみれば、いかに働かないことがいいことか分かるだろう。
国民がネコのようにゴロゴロして暮らすのである。天国ではないか。
日本人ネコ化計画を秘かに推進させていきたいと思う。ニャー。