人を見抜く能力

ジャニーズ事務所をここまで大きくした、ジャニー喜多川という人は、少年を見て
アイドルになる素質があるかどうかを見抜ける目を持っている。
断定はできないのだが、彼が直接面接をして採用していると、ジャニーズのアイドルが
テレビで喋っていたのを聞いたことがある。


一方で、ジャニー喜多川は特殊な性的嗜好があると言われており、専ら10代前半の
少年が大好きだという噂である。


この二つの話を組み合わせると、ジャニー喜多川は、自分がやりてーなーと思った
少年をスカウトしているのではないか、ということになる。
だが、私はそう単純なものではないと思う。
やりたい少年とスカウトする少年は、重なる部分もあるとは思うが、やはり厳しい
プロの目で観察してから決めるのだろう。


じゃあ、どういう基準で決定しているのか、とジャニー喜多川に尋ねたとしても、
恐らく本人も言葉にできない直感のようなものに従っているとしか答えられないだろう。
その直感は、初めから持っていたものか、ビジネスをしている間に磨かれたものか、
もしくは両方なのかもしれない。


ということは、彼の少年を見抜く能力は、ノウハウとして後継者に伝授できるものでは
ない、ということになるまいか?


栄枯盛衰は世の習いである。
ジャニー喜多川は、不老長寿ではない。いつか必ず死ぬときが来る。
そのXデー以降、ジャニーズ事務所がずっと安泰であるという補償はどこにもない。
トップアイドルになる可能性がある少年をスカウトできないかもしれないからだ。


翻って、同じように、つんく♂というオッサンの直感に頼ってメンバーを選抜している
ハロープロジェクトはどうか? 
ジャニーズ事務所と違う点は、つんく♂が最終的な決定権を握っていないということ
だろう。


その意味では、アップフロントという事務所と揉めない限りは、大丈夫ではないかと
思っている‥‥のだが、どうもこの会社はファンから見ればトンチンカンなことばかり
しているようなので、安心はできない。


あと、アイドルというものに、この先も需要があるのかどうかも、正直よく分からない。
エイベックスのような、アーティスト偽装したアイドルに変化していくかもしれないし、
男性アイドルの場合は、吉本興業などの芸人にシェアを奪われる可能性もあるからね。