ルイジアナ州の治安悪化

米国でハリケーンカトリーナ」による被害は甚大なものだった。
犠牲者には謹んで冥福を祈りたい。


だが、私が(おやっ?)と思ったのは、略奪行為だった。
米国は州兵を動員して鎮圧する姿勢だが、そもそも何でここまで治安が悪化してしまった
のだろう? 


私は、米国社会が、人種差別と貧困のリンクから一向に逃れられていない、ということを
露呈しているのではないかと思う。


もうひとつは、銃社会の問題である。
ここまで武器が民間人に広まっていることを異常だと認めない限り、治安問題は解決
しないだろう。


私は、1992年に発生したロサンゼルスの黒人暴動を思い出した。
今回のルイジアナの暴動や略奪も、軍によって封じ込められるだろう。
だが、いつ不満が噴出するか分からない社会であることも間違いない。


米国は、案外脆い社会なのではなかろうか? 
白人が支配する競争社会は、人種差別がないかのような欺瞞を押さえ込めるのか。
はなはだ疑問だ。


一方、中国はどうだろう? 
私は、やはり脆いのではないかと思っている。
共産党体制が、あとどのくらい続くのか注視したい。


そう考えると、現在の中国政府に何か文句をつけられようと、それは放っておいてもいい
のではないかと思える。
中国に民主主義を。