APECで各国首脳を迎えるにあたって、中国は北京の大気汚染を抑える
ために、周辺の工場の操業を停止させたという。
お客さまが来ても恥ずかしくないように、ということだろう。
国家の話から急にレベルが下がるが、自分の部屋にお客が来ても恥ずか
しくないように部屋を片付ける、というのが大人のマナーだろう。
が、私は一度として部屋をきれいにしたことがない。
本やマンガやビデオなどがカオス状態になっている部屋に、平気で
友達を呼んでいた。
友達も、内心はどう思っていたのか分からないが、特に気にする素振りも
なく、うちに泊まっていったものだった。
学生時代から社会人になっても住んでいた西荻窪や三鷹のアパートでの
ことである。
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自室はプライベートな空間だから、どんな狂気でも外に漏れない限りは
許される。
アニメ絵のタペストリーで飾っていたり、鉄道模型が部屋の大部分を
占有していたとしても、それは個人の趣味であり、文句を言われる筋合い
はない。
ただ、そこにお客さんが来ることは想定していないのも事実だろう。
この場合、お客さんというのは、それほど親しくない人、という意味である。
男性だったら、若い女性、としてもいいかもしれない。
事実、私は自分の部屋によく知らない大人の客を入れたことがない。
若いときはいいのだろうけど、今もそうだから始末におえない。
結婚するということは、他人であった男女(あるいは同性でも)が
同じ空間で生活するということで、すでに公共の場ができるという
ことになろうか。
なので、いつお客が来ても大丈夫な空間というのが、わりと簡単に
作れるのかもしれない。
貧しくなければ、プライベートな空間は確保しつつも、家族や来客の
ための部屋はちゃんと存在する家を持てるだろう。
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と、書いていて思ったのだが、日本人は平均的にどのくらい来客が
あるのだろうか。米国人のように、しょっちゅうパーティーを開いて
いるわけでもなさそうだし、来客であわてて掃除をする、という家庭も
多いのではないかと推測される。
それに、来客といっても、かなり親しい人と、フォーマルに招待する
人では、対応も違うだろう。
このあたりも、家庭によって違うだろうが、私にはよく分からない。
話がこんがらかってきたが、何を言いたかったのかというと、独身の
オッサンで、誰が来ても恥ずかしくない部屋で生活している人はどの
くらいいるのだろうか、ということだ。
いや、いい歳をして独身ということは、交友関係がほぼゼロに近いのを
意味しているので、プライベートな空間を訪れる可能性はない、という
ことか。