Boaz2014-11-14

APECで各国首脳を迎えるにあたって、中国は北京の大気汚染を抑える
ために、周辺の工場の操業を停止させたという。
お客さまが来ても恥ずかしくないように、ということだろう。


国家の話から急にレベルが下がるが、自分の部屋にお客が来ても恥ずか
しくないように部屋を片付ける、というのが大人のマナーだろう。


が、私は一度として部屋をきれいにしたことがない。
本やマンガやビデオなどがカオス状態になっている部屋に、平気で
友達を呼んでいた。


友達も、内心はどう思っていたのか分からないが、特に気にする素振りも
なく、うちに泊まっていったものだった。
学生時代から社会人になっても住んでいた西荻窪三鷹のアパートでの
ことである。



自室はプライベートな空間だから、どんな狂気でも外に漏れない限りは
許される。
アニメ絵のタペストリーで飾っていたり、鉄道模型が部屋の大部分を
占有していたとしても、それは個人の趣味であり、文句を言われる筋合い
はない。


ただ、そこにお客さんが来ることは想定していないのも事実だろう。
この場合、お客さんというのは、それほど親しくない人、という意味である。
男性だったら、若い女性、としてもいいかもしれない。


事実、私は自分の部屋によく知らない大人の客を入れたことがない。
若いときはいいのだろうけど、今もそうだから始末におえない。


結婚するということは、他人であった男女(あるいは同性でも)が
同じ空間で生活するということで、すでに公共の場ができるという
ことになろうか。


なので、いつお客が来ても大丈夫な空間というのが、わりと簡単に
作れるのかもしれない。


貧しくなければ、プライベートな空間は確保しつつも、家族や来客の
ための部屋はちゃんと存在する家を持てるだろう。



と、書いていて思ったのだが、日本人は平均的にどのくらい来客が
あるのだろうか。米国人のように、しょっちゅうパーティーを開いて
いるわけでもなさそうだし、来客であわてて掃除をする、という家庭も
多いのではないかと推測される。


それに、来客といっても、かなり親しい人と、フォーマルに招待する
人では、対応も違うだろう。
このあたりも、家庭によって違うだろうが、私にはよく分からない。


話がこんがらかってきたが、何を言いたかったのかというと、独身の
オッサンで、誰が来ても恥ずかしくない部屋で生活している人はどの
くらいいるのだろうか、ということだ。


いや、いい歳をして独身ということは、交友関係がほぼゼロに近いのを
意味しているので、プライベートな空間を訪れる可能性はない、という
ことか。