アテンションプリーズ

私は客室乗務員を全廃するか、すべて男にすべきだと思っている。
彼女たちのサービスを受けて、心から安らいだことなどないからだ。


その原因は、ほとんど私の偏見にあるのだが、もはや飛行機に乗るぐらいで、いちいち
高級な(と会社が思っている)サービスなどしなくてもいい。
それよりも、離陸から着陸まで、放っておいてほしい。
おとなしくしてるから。


そんなへそ曲がりなオッサンが「アテンションプリーズ」というドラマを見た。
相武紗季が可愛い。彼女は、脇役にまわるとなぜかグッとよくなる。
しかし、上戸彩のキャラ設定はどうか? バカすぎやしないか? 


なぜ彼女が客室乗務員候補生に選ばれたかは、これから語られていくだろう。
そして、他の候補生にない能力を発揮して、ドラマは盛り上がるはずだ。
だけどなぁ‥‥正直、リアリティが感じられんのですよ。


例えば、彼女が日航の面接を受けたとき、誰か偉い人が彼女を推薦したとか、そういう
伏線があれば納得するのだが、人のスーツ着てエアギターを弾いただけでしょ? 
なんで合格したのか分からない。就活なめんなよ、という若い人も多いのでは。


これから、真矢みきがきちんと教育すると思うが、バカをまともにするのは大変だ。
ギャルサー」を見ても思ったのだが、これらのドラマに乗れるのは、まだ働いた
ことがない人々ではないだろうか? 
逆に、社会人は、こういうバカを現実に見ているので、非常に苦々しく思うはずだ。


内田樹が言っていたと思うが、バカは全力でバカになっている。
子供が、何か聞きたくないときに、自分の耳をふさいで「アーアー聞こえないー」と
大声で叫ぶことがあるでしょう? この状態をずっと続けているのが、バカだそうだ。


つまり、うっかり人の話を聞いてしまうと、少しは利口になるのだが、バカは全ての
言葉をシャットアウトしているから、利口になるチャンスがない。
この努力たるや、すさまじい持久力が必要である。まさに、全力でバカになるのだ。


だから、バカが利口になるためには、バカの心をバカ自身で変えるしかない。
教育というのは大変だ。


ギャルサー」では藤木直人がバカを教育する役になっている。
やっていることは説教なのだが、ギャルは武田鉄矢よりも藤木直人の言うことを聞く
だろう。
つまり、「ギャルサー」=「金八先生」+「クロコダイル・ダンディー」なのさ。


アテンションプリーズ」では、第一話の最後で上戸彩の心が入れ替わっている。
次回からの厳しい実習を乗り切れるかどうか、楽しみだ。
大映ドラマ「スチュワーデス物語」みたいなシーンがあるのかなw