この食べ物には目がない、というものが自分にはあるか、と
考えてみたが、特になかった。
なぜだろう、と記憶をさかのぼると、ある食べ物が好きになった
としたら、そればっかり食べる時期があって、飽きてしまうから
だった。
しかし、本当に好きなものなら飽きたりはしないのではないか。
そういう飽きることを乗り越えた先に、目がないものというのが
出てくるような気がする。
世の中には、怒っていてもある食べ物さえ出せば機嫌がよくなる、
みたいな人が本当にいるのだろうか。
すごくチョロい人間に見える。
やはりマンガとか小説の中だけのことかもしれない。