新型コロナウィルス対策の、一律10万円の給付金が入金された。

ありがたいことだが、たぶん生活費に消えるだろう。

 

国民ひとりあたり10万円なので、単純計算で総額12兆円になる。

国家予算から12兆円をひねり出しても、今のところハイパーインフレ

にもなってないし、円が暴落もしてない。

まだ余裕があると思われているのだろう。

 

では、国民ひとりあたり1000万円を給付したらどうなるか。

1200兆円の国債を発行することになるが、実際に誰かシミュレーション

してほしい。

 

あらゆる人に1000万円をばらまいたら、社会はどうなるのだろう? 

単に通貨の価値が千分の一ぐらいになって、買い物が面倒になる

だけだろうか。

 

さすがに国際的な信用がなくなって、アルゼンチンのように

債務不履行になるか、あるいは投機筋が動いて通貨危機

起こるのか。

ちなみに日本が保有する米国債は1兆6000億ドルだそうだから、

全部売っても120兆円ぐらいにしかならない。

 

しかし、ここまでくると、お金というのは幻想にすぎないという

証明になるのではなかろうか。

みんなが不安になって信用しなくなったとたん紙切れになって

しまう。

その信用はどのあたりでなくなるのか、誰か実験してほしいものだ。