*[映画]劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明

初日のレイトショーを見に行った。
かなり広い劇場が割り当てられており、観客は30人ぐらい。
特典のカレンダーももらえた。



テレビシリーズの続編で、2時間弱なのに濃密な内容だった。
最後に to be continued とあったから最後までやってくれると
期待している。


わりとグロい部分もあったので15歳以上のレーティングになった
みたいだが、中学生も見てほしい物語だった。



メイドインアビスは、巨大な穴の最下層には何があるのか、という
謎がすべてを駆動させている話である。


なので、視聴者は主人公たちの無謀な冒険を手に汗を握って
見つめられる。
主人公たちはまだ子供なので、あっさり死にそうになったりも
するが、知恵と勇気とレグの能力によって切り抜けていく。


知恵を担当するナナチのキャラクターが素晴らしく、見ている
人はモフモフしたくなるだろう。ぬいぐるみは発売しているの
だろうか。



この劇場版では、ボンボルドという白笛のマッドサイエンティスト
敵になるわけだが、どうもこの人物が何を目的に残忍な実験をして
いるのかが、いまひとつ分からない。


プルシュカという娘を育てたのは、愛情を植え付けてカートリッジに
するためだ、というのは理解できたが、もっと効率のいい方法も
あったのでは、と思う。


穿った見方をすれば、パターナリズム(父権主義)を子供が克服する
物語、とも言えようか。
母を探す話の途中で父を打ち負かすのである。
その代償としてレグは片腕を失った。


そういえば、なぜかボンボルドはリコには何も手出しはしなかった。
実験材料にしてもよかったのに。
その代わりになったのがプルシュカだったということか。


原作のマンガを読んでいないので、はたしてどういうまとめ方に
なるのか、今から楽しみである。