香港の選挙で民主派が勝利したそうだ。とりあえず民意は示せた。
はたして習近平はどう落とし所を見つけるのだろうか。
知り合いに香港映画が大好きで、広東語を独学してペラペラになり、
香港を舞台にしたBL小説的なものを作っているオタクがいる。
もう25年ぐらい会っていないが、ペンネームを検索するとツイッターを
していることが分かった。
はたして香港の民主化運動をどう思っているのだろうと見てみると、
がっつり体制派だった。佐々淳行の本をひいて、日本の学生運動と
同じような連中だと言っていた。
香港のデモは、最初はおとなしかったがだんだん過激になっていき、
警官と衝突して死傷者が出始めてから、日本の学生運動と同一視する
人が増えてきた気がする。
だが、香港の人々は共産党政府に飲み込まれるのが嫌だと反対して
いるわけで、日本の学生運動の反政府活動とは違う。
そこを混同しているのは杜撰だと思う。
言論や表現の自由がなければ、同人誌活動だって禁止されるかも
しれないというのに、そういう想像力は働かないようだ。
自分は体制側にいて、何を禁止できるか決められる立場にずっと
いられると思っているのだろうか。