日曜日にドラマ「ノーサイド・ゲーム」を見た。
ドラマ自体は面白かったけれど、なぜラグビー部員たちは
あんなに偉そうなのかが全く理解できなかった。
もともとスポーツは貴族の暇つぶしから始まった遊びである。
だから、本来は健康で暇な金持ちがやるものなのだ。
もしスポーツの素晴らしさを伝えたいのなら、社会全体に
暇とお金を行き渡らせる必要がある。
ところが現状はその反対で、残業と薄給のブラック企業が
跋扈している。
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新自由主義の世の中では、企業がスポーツチームを抱える
ことは無駄だとみなされるだろう。
人気のあるスポーツはプロになり、人気のないスポーツは
アマチュアが細々と続けるのでいいではないか。
そして資本が異常に人気スポーツに流れ込むのは、古代
ローマの闘技場と同じことで、大衆が興奮するものを
求めているからだろう。
そこにはスポーツの健全さなどはない。
身体が壊れるまで戦う剣闘士がいるだけである。
だから私は大金が投じられた競技にはあまり興味がない。