- 作者: 橋本治
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/07
- メディア: 文庫
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というのも、難しくて半分も理解できなかったからだ。
なぜこんなに難解になっているのか、よく分からないのだが、
書いておけるうちに書いてしまおう、という焦りのようなもの
さえ感じる。
特に「お楽しみ本質尽くし」という章では、マンガや小説から
日本料理まで、手当たり次第に“本質はこうです”と斬っており、
説得のギアが数段上がっていて重い。
よほど脚力がないと踏み込めないぐらいきついのだ。
もともとは1988年に出版されたものだそうだが、当然ながら
2019年でも価値を失っていない。
バブル期になんでこんなものを書いていたんだろう、と
不思議に思う。