登戸の殺傷事件で、自殺した犯人の部屋から大量殺人に関する本が
2冊見つかった、という報道があった。
いいかげん、こういう原因探しをやめてはどうか。
もし、これを読んだら必ず人を殺すという本があったら、逆に
読んでみたい。
人間の心理は、そんな単純なものではなかろう。
マンガ「ゴールデンカムイ」は猟奇殺人の資料がなければ成立
しないが、実に見事なエンタメ作品になっている。
作者が殺人鬼になってはいない。
絵に描いたような健全な人間でなければ、たいていの人は何か
いかがわしいものを持っているはずである。
それをほじくり返すような報道は、頭の悪さをあらわしている
と思うのだがどうだろうか。