*[本]そして生活はつづく

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)

ものすごくチビチビ読んでいたので、全体的な感想が思い浮かばない。
なぜチビチビ読んでいたかというと、この文庫本をクルマのダッシュ
ボードに入れていて、外食するときに注文を待つ間だけ読んでいた
からだ。


面白いエッセイだった。
「ひとりはつづく」というタイトルの2で、あるドラマのオーディションに
なぜか合格し、多くの人と合宿して訓練する話があった。
星野源は運動神経が悪いらしいので、みんなの足を引っ張ってしまい、
とうとう全員に糾弾されることになった、という内容だ。


おそらく2003年にフジテレビで放送された「WATER BOYS」のことだと
思うのだが、ここで星野源を追い込んだ共演者というのは誰なんだろう、
と思った。
果たして彼に「芸能界でやっていけない」と言った人は、今どうして
いるのだろう。



このエッセイは2009年に連載されていたものだ。
星野源が大ブレイクをしたのは2016年のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ
のときだと思うのだが、それ以前にはどのくらいの知名度があったのだろう。


私はNHKの「LIFE!」というコント番組で顔と名前を憶えた。
それが2013年ごろで、紅白に初出場したのが2015年だ。
なので、そのあたりからじわじわと人気がでてきたと考えるのが妥当か。


とすると、2009年はまだそれほど知られていない人、ということになるが、
それでもエッセイの依頼がくるのだから、知る人ぞ知る存在だったのかも
しれない。



現在の活躍ぶりはマルチタレントと呼ぶにふさわしい。
青島幸男の若い時というのは、こういう感じだったのかもしれない。
そういえば「おげんさんといっしょ」という番組ではおばさんの
格好をしていたし、あれはオマージュだったのかも。