子供に給食で嫌いなものを無理やり食べさせる学校はまだあるのだろうか。
私は今も好き嫌いが多いが、小学生のころはもっとひどかった。
が、辛かった思い出が欠落したのか、給食でひどい目に遭った記憶がない。
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保護者は子供を健康に育てるために、栄養バランスのとれた食事を食べさせる
べきだ、ということには誰も反対しないだろう。
アレルギーのように命にかかわる場合はともかく、なるべくなら好き嫌いなく
食べられるようにするのが理想だ。
しかし、たいていの子供は何かしら嫌いなものがあるのではなかろうか。
それとも、好き嫌いのある子は少数派なのだろうか。
私は、健康のためとはいえ、嫌いなものまで無理に食べさせる必要はないと
思う。お菓子しか食べないとか極端な偏食は困るが、概ね栄養のバランスが
とれていればそれでいいのではないか。
味覚は大人になってから変わることも多いし、全員が同じものを完食する
ことを目的にするのはいかがなものか。皆勤賞と同じような圧力を感じる。
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さて、大人になると、自分でお金を出して自分の食べたいものを注文するか
作るようになる。
なので、原則的には嫌いなものを自分で選ぶことはない。
自分がお金を出さない場合は、好きなものが選べないことがあり、仕事関係
だと好き嫌いを言えないこともある。
なるべくなら早い段階で自分の好き嫌いなどを伝えておくか、ごちそうする側が
好みを把握すべきだろう。
無理やり嫌いなものを食べさせるのはパワハラだし。
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問題は自分でお金を出しているのに、自分の食べたいものが選べないことが
ときどきあることだ。
それは団体旅行の旅館の食事である。
(ただ、私は古い記憶で書いているので、最近はきめ細かく対応しているの
かもしれない)
旅館側としては、大量に食事を作ってさばかなければならないので、いちいち
細かい好みを考慮できないのだろう。
それで、たいていは魚介類を中心としたメニューになっていて、私のような
偏食家は食べるものがなくて困ることになる。
日本人なら刺し身が好きでしょう? という圧がすごいから、もう何も
言えない。私が悪いのである。
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もっとも、もう何十年も団体旅行に参加してないし、これからも行くことは
ないからいいのだが、自分が食べたいものは自分で決めるという当たり前の
ことは守っていけたらと思う。