みんなの道徳解体新書

みんなの道徳解体新書 (ちくまプリマー新書)

みんなの道徳解体新書 (ちくまプリマー新書)

本書は、学校が正式な教科として道徳を教えることが決まったが、そんなことを
するのは全く意味がない、ということを論証した一冊である。


私が石油王なら、自費で全国の中学生に配りたいのだが、そんなお金はないので
こうして細々と誰も読まないブログに感想を書いている。


読みやすくて論理もしっかりしているので、中学生だけでなく大人のみなさんにも
お薦めだ。


こうした道徳教育の押しつけは、いま問題になっている大阪の極右幼稚園に
つながっていくと思う。
それは極端だという意見もあると思うが、道徳教育をプッシュしている連中は
他人を思い通りに動かしたい人ばかりなので、そう考えざるを得ないのだ。


道徳を教える時間があるなら、論理的な文章の読み方・書き方とか数学や
理科をやった方がいい。