Boaz2016-10-10

読売新聞で連載していた池井戸潤の小説「花咲舞が黙ってない」が終わった。
私は池井戸潤の小説をきちんと読んだのはこれが初めてだ。
(同じく新聞に掲載された「下町ロケット」を読んだぐらい)
だが、杏が主演したテレビドラマは見ていた。
タイトルも、テレビドラマからとったものだと思う。


この小説も、ドラマ化されるのを前提としているようで、1話ごとに物語が
組み立てられている。
が、テレビドラマほどの勧善懲悪的な盛り上がりは意外と少ない。
そのあたりは最終話の大きなどんでん返しのために溜めているのだ。


ただ、池井戸潤は小説の読者のためにテレビドラマでは使えない台詞を
使っている。
それは花咲舞の上司である相馬の「よせっ狂い咲っ!」だ。
花咲舞が暴走するとき、相馬は必ずそう言って止めようとする。
この決め台詞は、テレビドラマでは言えないだろう。


私がドラマ化したときに楽しみなのは、この小説には半沢直樹が登場している
ので、誰がキャスティングされるかだ。
堺雅人が一番いいが、テレビドラマの「半沢直樹」はTBS、「花咲舞が黙ってない」は
日テレである。
局をまたいで同じキャスティングというのは難しいだろう。
重要な役どころなので、やはり堺雅人にやってほしいが。


単行本化と同時に放送スタートとすると、来年の春のドラマか、あるいは
秋までずれ込むかもしれない。
いずれにせよ、期待して待つことにしよう。