- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: Kindle版
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「ホルモー六景」を読んだ。
万城目学、短編もいけるな。
「鴨川ホルモー」を読んで、なぜ同志社大学はホルモーに参加してないのか疑問に
思ったけれど、どうやら昔は参戦していたらしく、「ホルモー六景」の中の第4景で
復帰することが仄めかされている。ぜひ続きが読みたい。
(しかし、同志社の英文科に合格できる子にしては、あまりにも幕末史に疎い)
また、第5景「丸の内サミット」では、京都だけではなく東京でもホルモーが
行われているらしいことが描かれている。
青龍がお茶の水大学で白虎が一橋大学になっているが、玄武と朱雀がどの大学
なのかも明かしてほしい。
こういうスピンオフ設定は、深掘りしようと思えばいくらでもできるはずで、
もっと書いてほしいのだが、作者は長編をたくさん書きたいみたいなので、
ホルモーにかける時間はないのだろう。残念だ。
同じく京都ものを書く森見登美彦の小説はアニメ化された名作が多いが、万城目学は
なぜかアニメ化されたものがない。すべて実写作品である。
そして映画やドラマになったものはたいてい微妙な出来になっている。
私は「鴨川ホルモー」や「ホルモー六景」こそアニメ化すべきだと思う。
さらに前にも書いたが「偉大なる、しゅららぼん」もアニメにした方が面白いと
思っている。