映画「君の名は」を見た。
平日のレイトショーだが夏休みの若者が多かった。観客は120人ぐらい。
東宝は大ヒットで笑いが止まらないだろう。





ネタバレになるが、これまで結ばれない遠距離恋愛を描いてきた新海誠が、
この作品をハッピーエンドで終わらせている。


それに、映画の最後に流れる歌が、普通のというかサウンドトラック的で、
これまでの作品のように、既存のポピュラーソングの歌詞で映像の内容を
語らせてはいない。


つまり、新海誠らしい枠組みを壊して、敢えて一般的なかたちの映画にしている。


といっても、映像はため息が出るほど美しく、物語も時間と空間が入り組んだ、
一度では簡単に分からないような構造なっており、そこはこれまでの新海誠
映画と同じだ。


きっと辣腕のプロデューサーが、映像美はそのままに、オタク向けではなく
一般層向けになるように監督を説得したのだろう。


この映画で一皮むけた新海誠は、細田守と同じように、ジブリアニメに代わる
夏休みアニメ大作を担う監督になった。
東宝庵野秀明も抱え込んで盤石の体制を敷いたのではなかろうか。