現在の自衛隊は訓練された人じゃないと役に立たないので、徴兵制に怯えるのは
無意味です、という話を耳にする。
たしかに運用面ではその通りだと思う。
が、貧困層をリクルート(おお、本来の意味だ)して名目上は志願兵にするのは
米国でずっとやっていることだ。
そしてハリウッド映画は、新入りを使い物になるようにする組織をいくつも描いて
きた。
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私でもこのくらいすぐに思い浮かぶのだから、映画が好きな人ならこのリストを
いくらでも伸ばすことができるだろう。
つまり、徴兵制を危惧して安保法制に反対するのは間違っているけれども、本気で
軍人を増やすのなら、そのための訓練施設はすぐに準備できますよ、ということも
事実である。
なんなら、米国がお手伝いしますけど、というオファーもあるのではないか。
↓
日本も米国も、新人と鬼教官の物語は大好きなはずである。
軍にアレルギーがない米国では、新兵訓練の話がいくらでも製作できるのに対し、
日本では別の設定にしないと作れなかった。
その別の設定がスポーツになり、日本ではスポ根ブームになったのではないか。
逆に、なぜスポーツで鬼教官にしごかれなければならないのか、米国人は不思議に
思うのではなかろうか。
いや、でも「ロッキー」とか「ベストキッド」はスポ根だろう、というツッコミが
入るかもしれない。
理不尽なしごきと合理的な訓練は別だから、スポ根と言えないのではないか、と
反論したいのだが、自分でもうまくまとまらない。
ただ、日本の学校の体育や部活動で、新兵訓練のようなことをずっとやってきたの
ではないか、とは思っている。
そういう下地があるだけに、いきなり軍国化するわけないだろ、という声には疑問を
持たざるをえないのだ。