Boaz2015-02-10

アニメ「SHIROBAKO」に登場する夜鷹書房の編集者の茶沢さん。
本当にあんな人はいるのか、という話題があったが、たぶんいる。
私は見たことはないけれど、噂はいろいろ聞いたことがある。


私が勝手に想像する茶沢さんのプロフィールは、早稲田大学
チャラいサークル活動をしていて、とにかく要領がいい。
その要領の良さで面接を突破して大手出版社に入社。


希望はホットドッグプレス的な情報誌だったが、配属されたのは
マンガの編集部で、特にマンガへの愛情はない。
こんなところだろうか。



ただ、マンガが好きかどうかと、有能な編集者であるかは全く別で、
特にマンガが好きではないけれども、ヒット作の企画をバンバン立てる
人も数多くいる。地頭がいいから、どこに配属されても結果を出すのだ。


で、この茶沢さんは野亀先生の担当をしており、アニメ化にあたって
製作委員会と出版社の窓口になっている。
なんでこんなに非協力的なのかは分からないが、おそらくアニメにも
あまり興味がない人なのだろう。


さらに想像をたくましくすると、この茶沢さんは「第三飛行少女隊」の
企画を立ち上げた人ではないのではないか。
初代の担当編集者と野亀さんが立ち上げて軌道に乗った時点で、
茶沢さんが引き継いだ、というパターンな気がしてならない。



マンガ編集者の仕事は、いかにヒット作の企画を立ち上げて連載にもって
いくか、である。これがうまくいけば、半分は成功したも同然だ。


だが、作家と何度も打ち合わせをして、ボツ企画の山を作り、第1話の
ネームを納得いくまで切っていく作業は過酷であり、信頼ある編集者
でないと乗り切れないだろう。


はたして茶沢さんにこれができたかどうか。


有能な編集者は、何本も企画を抱えているものである。
そして、作品がヒットして方向性がしっかりしたら、若手の編集者に
任せて、別の企画の立ち上げに全力を尽くすだろう。


武蔵野アニメーションは、不幸にもこの若手編集者に当たったのでは
なかろうか。
そして、そういう痛い目に遭ったアニメ関係者は何人もいたのだろう。