Boaz2015-02-06

日本人はなぜ軍艦や城を擬人化するのか、という話題を見た。
擬人化というより萌え化だが、私は欧米の現象と同じことを
別の方向からアプローチしているように思える。


というのも、日本では軍艦や空港や駅の名前は主に地名を
つけており人名はほとんどない。
逆に欧米はそれらに人名をよくつける。


なので、欧米でも擬人化は名付けの段階で行われており、そこ
から特に萌え方向に行かないだけである。
日本は山や川の名前なので、擬人化したい欲求が宙に浮いている。
その欲求が変な方向に出てしまった、ということだ。



ただ、萌え化はここ20年ぐらいの病態で、戦争の道具をそうでない
かたちに隠蔽するための技術なのではないか。


なぜ隠蔽せねばならないかといえば、基本的に日本が平和だから
だろう。


つまり、ミリタリーなものが大好きな人は、必ずしも戦争そのものが
好きなわけではない。むしろ、そういうものに詳しい人ほど、戦争の
悲惨な面も知っているはずで、実際に自分が戦争をしたいなどとは
思わないはずである。


その、大好きなものが大嫌いな状況で使われるというアンビバレント
心理が、武器の萌え擬人化として現れているのではないか、と。


ということは、もしこれから日本が戦争をする国になり、普通に若者が
徴兵されるようになったら、萌え化もなくなってしまうような気がする。
萌えは平和の象徴なのである。