この時期、様々な場所のBGMがクリスマス仕様になっている。
たいていスタンダード・ナンバーのインストで、正直お腹いっぱいである。
米国以外で、これほどクリスマスソングが巷にあふれている国も珍しい
のではないか。
それとも、香港やシンガポールとかもそうなのか。
↓
私はもうクリスマスに飽きたのだが、他のオッサンはどうなのだろう。
だって、20代から特にクリスマスが楽しかったこともなく、そのまま
40代になって、もはや憎しみすら通り過ぎ、心の底からどうでもよく
なっているのである。
家庭を持っている人は、子供たちのために何かするだろうから、少しは
張り合いがあるのかもしれない。
しかし、それはクリスマスプレゼントを消費するためであろう。
何も街中で祝わなくてはならない道理はない。
↓
1980年代から10年ぐらい、ポパイやホットドッグプレスという雜誌が
クリスマスの過ごし方を引っ張っていた時期があった。
若者たちの性欲の発散を、クリスマスにかこつけて、なるべく洗練させた
ように振る舞うためのマニュアルだった。
その雜誌も、2000年代には勢いを失い、ホットドッグプレスは休刊した。
なぜデートマニュアルは若者に読まれなくなったのか。
それは、デートマニュアルを読むことがダサいと思われるようになった
からだ。
(だが、女性は相変わらずデートマニュアルを読んでいるし、男性は
そのことをダサいとも思っていないようである。不思議だ)
しかし、どうすればいいのか分からなくなった若者は、開き直ってオタク
になるか、突き進んでチャラ男になるしかなかった。
おそらく、モテ/非モテという言葉が浮上したのも、そのあたりからでは
なかろうか。
↓
いっそのこと、クリスマス自体がダサい、ということにして、普通の日と
変わらないようにしてくれないものだろうか。
少なくとも若者の性欲のために利用するのはやめていただきたい。
子供にプレゼントを買ってあげる、ぐらいがちょうどいいのではないか。