Boaz2014-07-02

趣味というのは、興味のない人にとってみれば、面倒くさい行為だ。


たとえば釣り。
朝早く起きて(あるいは夜中に)遠くへ行き、複雑な仕掛けを作って
何度もポイントを変える。
いったいなにが楽しいのか、と思うのだが、狙った魚が釣れた時の
喜びは計り知れないらしい。


ゴルフもそうだ。
やはり朝早く起きて遠くへ行き、複雑なコースを読んで歩きまわる。
上岡龍太郎が晩年になってゴルフにハマッたそうだが、自分の思い
通りにならないところが面白くて仕方がないのだそうだ。



つまり、コントロールができないけれども、努力したぶんの報酬が
あるものに、人は惹かれてしまうのだろう。
趣味がある人は、そういう面倒くささが苦にならないタイプで、私の
ような無趣味な人間は、その面倒くささが最初から壁になって、何も
始められないのだ。


テレビゲームは、その面倒くささと報酬のバランスがよくできている
はずで、子供がハマるものは、そこが絶妙なのだと思う。
もっとも最近のゲームは、私からすればすでに面倒くさいのだが。
(そこにうまくハマッたのがソーシャルゲームだろう)



趣味がある人は、人生を楽しんでいるようで羨ましい。
出費とか時間のやりくりなど、いろいろ大変ではあると思うが、
本当の意味でのリア充だろう。


たぶん、子供のころから、面倒くさいことが苦にならないような教育を
受けていたのではあるまいか。あるいは才能なのか。
子供が興味を示したものを、親が邪魔しなかったからかもしれない。
(だが、子供が興味を示すものは親にとってみれば下らないもの
なので、たいていは「やめなさい」と中断させるのだ)


大人になってから始めた趣味は、コレクションと重なる部分が多く、
それはそれで楽しそうだけれど、釣りやスポーツとはちょっと違う
気がする。


ああ、外でネコが鳴いてうるさい。
ちょっと様子をみてくる